矢後和徳
第2回目のシチュエーションはあっさり・こってりでそれぞれのオススメを教えて~。
あっさり編です。
あっさりという言葉だけで捉えると「薄い味」となり、ラーメンにおいては致命傷です。
適度な油、しょっぱ過ぎない塩味、出汁に旨味を感じることができる、これがあっさりでも美味しいラーメンの要素で、それを兼ね備えたのが今回ご紹介する『多賀野』。
多賀野は東急池上線「荏原中延」のすぐそこ。改札出るともう見えます。
※注:正面右手奥に見える所が駅です。
「そんな並んでないよ~」
そうですね。でもある程度は並んでます。
いつも20人くらいですかね。
今日は中3人、外9人の12人待ち。
店外に漂う魚介の香り♪
「TRY獲ってるんだ」
「そうなんですよ」
「この本買ったの?」
「創刊の年から毎年買ってます」
TRYに昨年から新設された名店部門のつけ麺清湯での受賞。
こんな会話をしながら待つこと30分弱。入店。
写真には写っていませんが、入口から見えるところにミシュランガイドのビブグルマン掲載の盾。
そうです。
多賀野はミシュランに載ったお店なのです。
今年度版は掲載から外れてしまいましたが、2015版~2018版に載りました。
店内カウンター12席
おぉ!多賀子さんの目の前だ!(笑)
店主は高野家に嫁いだ多賀子さん。
だから店名が多賀野だそうです(^^)
赤いエプロンがトレードマーク。
カウンターで待ちながら、大将の追い煮干しの所作を拝見。
全国でも珍しい、既に魚介で取ったスープを提供直前に更なる煮干しでひと煮立ち。これが驚くほど鮮烈な煮干しの風味を与えます。
お待ちかねのラーメン登場。
おっと、これは熊谷さんのオーダー分です。
もちろんスープはいただきます。
クリアなブラウン。
はふぅ(*´ ∨`)
スグに煮干しが駆け抜けていって醤油と昆布の旨味。
いいな~醤油ラーメン(笑)
私のオーダーは粟国の塩つけ麺。
TRY名店清湯つけ麺部門の受賞メニューです。
麺の盛りが凄いですが、下にザルがあるので上げ底です。
麺は店主の地元新潟の名物へぎそばをイメージして作られているそうで、アップで見るとへぎそばに見えてきますね。
スープは追い煮干しも香りながら、丸い塩味と鴨油がさらに優しく麺を迎えます。
さらりとしているのに、麺を運ぶと口の中でするするヌルヌル。
実は海藻が練り込んであって、太くても食べやすいのです。
つけ麺のスープは温め直ししてくれるので、これは絶対にやった方がいい。
昆布の旨味を再確認できます。
ご馳走様でした。
スープ割りを頂き、締めました。
勝手に星評価! by YAGO
スープの濃さ:
麺の加水率 :
具材バランス:
中華そば 多賀野 (たかの)
東京都品川区中延2-15-10
営業時間 11:30~14:30
定休日 水曜