矢後和徳
ラーメン大好きわたくし矢後がおすすめするシュチュエーション別のラーメン店紹介。
第4回目のシチュエーションは「美味しいつけ麺のお店」。
つけ麺といえば、その発祥とも言われる大勝軒の少し酸味があるもりそばや、六厘舎が火を付けた濃厚な豚骨魚介スープをイメージしますよね。
ところが最近のラーメンシーンの潮流は、実は清湯。
清湯(チンタン)とは中華料理の世界で使われている濁っていない澄んだスープを指します。
白濁したスープは白湯(パイタン)ですね。
清湯スープのつけ麺では麺を昆布水に浸して旨みをブーストさせるものまで現れましたが、今回は王道の煮干しスープを提供する『神田 勝本』をご紹介。
神田 勝本の最寄り駅は「神保町」。
ラーメン激戦区です。
オフィス街であり学生街でもあるこの周辺は食事の需要が多いのでしょう。
ラーメン屋のみならず飲食店が多いです。
神田などはカレーの聖地としても知られますしね。
私は京浜東北線ユーザーなのでその神田から歩いて神保町を目指します。
大変です。誘惑がいっぱい(笑)
私は学生時代、この界隈が学び舎でして、毎回神保町に来る度にプチノスタルジック。
スポーツ用品店街を過ぎ、うどん県からの刺客「丸香」の行列の先にまた行列。これが勝本です。
減量期じゃなければ丸香も行っていたかもしれません。
土曜日の13時、外待ち9人。
ラッキーな方です。
20分程で入店できました。
看板の文字が眩しいです。
丁度1年前に訪れた勝本1店舗目の水道橋店も文字は金色でした。
店内は木目調で和食っぽい雰囲気です。
厨房の職人さんは全員白衣でキマっています。
店主が元ホテルの料理長ということで、その辺はビシッとしているのかもしれません。
勝本はおしぼり出してくれるラーメン屋さんでもあります。
箸先に袋で包んである心遣いは賛否両論!?
10分程で清湯つけ麺の登場。
水道橋の1号店はお盆での提供でしたが、こちらは器のみでした。
スペースの問題かな?
麺線が美しすぎます。
つけ麺の麺線を整えるのには、職人が手でコネコネする必要があるので、あまりよく思わない人もいるようですね。
でも料理の盛り付けは手でやることも多いので私は気にしません。
麺をよく見ると、ナント2種盛りです。
手前が細麺で奥が平打ちの太麺。
色の違いも分かりますね。
勝本といえばえぐみのない煮干しスープが秀逸。
つけ麺の勝本は鶏ベースのスープに上品な煮干しが程よく効いて美味い!
イリコが中心でふくよかな旨みが広がります。
細麺はイマドキの麺という感じで小麦が薫る固茹での麺。
太麺はモチモチの食感でかんすいの効いた懐かしい感じのする麺。
どちらも流石の浅草開化楼。
細麺と太麺を交互に食べて楽しいのなんの♪
特に細麺が秀逸でした(^^)
最後にスープをたっぷりと残し、減量中だけど今日は完飲しちゃうよ~と、スープ割りを頼んだら、大半捨てられて出てきました(T0T)
確かに清湯つけ麺だとスープはたくさん残るので、スープ割りというよりはスープ増しになってしまい、大半が残されることを考えると割りスープ分経営的に無駄。
またお店側としても最後はすっきりお口直しで満足して帰ってもらいたいという意図もあるのでしょう。
分かるんだけど、もっと楽しみたかった。。
後から気がついたのですが、清湯(せいゆ)と書いて “しょうゆ” と読ませるらしいです。
ミシュランに最も近いと言われている勝本で、洒落のきいた美味しい清湯つけ麺はいかが?
勝手に星評価! by YAGO
スープの濃さ:
麺の加水率 細麺/太麺
具材バランス:
神田 勝本
東京都千代田区神田猿楽町1-2-4
営業時間
月~土 11:00~17:00(※スープが無くなり次第終了)
日曜定休