植村明美
第7回目となったふらっと夜セミナー。今回は超初心者のための俳句入門。なんと初めて俳句を作ってみる方も句会を体験してみようという内容です。
講師は伝統俳句協会の俳人、岡田順子先生です。
先生は御幼少の頃より俳人の御両親のもと俳句に親しまれており、伝統俳句協会でも色々な賞を受賞していて、「虚子と100人の名句集」(稲畑汀子著)にも選出されています。
そんなすごい先生ですが、初心者向けの俳句教室の講師もしていらっしゃるので、わかりやすく褒め上手。
まずは五・七・五の調子を整える話や今の時期の季語とそのもつ意味など俳句づくりの基礎を教わります。
なんといっても初めての方が殆どなので今回作るのは2句。伝統俳句協会では季語のことを季題というんですが、秋の季題は月、紅葉、秋風、夜長、身にしむ、木の実、菊、虫の声などなど。爽やか、や小鳥も秋の季語です。
秋も夕焼けが綺麗ですが夕焼けは夏の季語なので、秋に使いたかったら秋夕焼とします。
五・七・五の中に季語をひとつ入れてリズム良く作りますが、う~ん、やっぱり難しい。
一般的な伝統俳句の句会では無記名で俳句を書いた短冊を提出し、それが出席者に配られて清書をします。
名前もわからないし、別の人が清書することで筆跡もわからないので本当に誰が作ったものかわからないまま、その清書の紙が回ってきます。
その中から出席者はいいな、と思った句を書き留めておき、最終的に主宰者より、「今日は2句選びましょう」と言われた数の句に絞って選句を提出します。
選ばれた句は詠みあげられ、その時に初めて作者は自分の名を名乗ります。
岡田先生より選句の句評をいただきましたが、それがやはり褒め上手で、句の情景を膨らまして説明してくださるので、まあ楽しいこと。
この後、参加者の方々からひと言句評。
各々が選んだ句のうち1句とても良いと思った句について、どうして良いと思ったのか、など感想を発表します。自分の作った句に対して感想を言って貰えたり、同じ句への感想でも全く分かれたりなど、これがまたちょっと楽しい時間です。
原田社長もひと言感想を発表。
出席者が多かったので一人30秒程度と言われていましたが、皆さんとても上手に句評をまとめて発表してらっしゃいました。
終わった後も暫く参加者の方同士、俳句談議に花が咲いていました。
今回ご参加いただいた方には、現在ビジネス名刺印刷所で制作・販売している俳句柄のテンプレート名刺をプレゼントいたしました。
ビジネス名刺印刷所では他にも色々なテンプレート名刺をご用意しております。
初めての街の黄昏木の葉踏む 岡田順子先生
見上げれば空より高き紅葉山 れい子
コスモスを避け行く轍父の庭 真理子
ささくれを庇いつつ剥く蜜柑かな 明美
次回のふらっと夜セミナーは12月4日(水)19:00~ハーブティーの講座を開催します。
ご自身でブレンドしたハーブティーをお持ち帰りいただけます。どうぞ奮ってご参加くださいませ。