後藤 真理子
毎月一回、弊社会議室で開催している「五反田ふらっと夜セミナー」。
仕事帰りに気軽に立ち寄って、新しいことを学んだり広い分野の教養を高められる実践的なセミナーとして、五反田で働く方々の人気を集めています。
さて先日、そのセミナーの「番外編」として、社内スタッフに向けたセミナーを開催しました。
生徒が社員なら講師も社員。教えてくれるのは、広報宣伝班の植村さんです。ハーバルセラピストなどの資格をお持ちで、香りや健康に関する知識豊富な頼りになる先生です!
今回は、クリスマスシーズンにぴったりの「フルーツポマンダー作り」を教わります。
フルーツポマンダーって?
フルーツポマンダーとは、オレンジやレモンなどの柑橘類にクローブ(丁子)の実を刺し、スパイスの粉をまぶして作る香飾りです。
中世ヨーロッパでは、良い香りは空気を清浄して病を遠ざけると信じられており、厄災や蔓延する疫病から身を守る魔除けのお守りとして、ポマンダーが使われていたそうです。
今はどちらかというと癒やしやファッションの要素が強い”香り”ですが、当時は薬に近いものだったのですね。
西洋では現在も、幸運を呼ぶシンボルとしてポマンダーをクリスマスに飾ったり、プレゼントする習慣が残っているそうですよ。
そんな基本知識を学んだところで、いよいよ制作に入ります。
フルーツポマンダーの作り方
まずは、リボンをかける部分をマスキング。その部分を避けてオレンジの皮にクローブをプスプスと差し込んできいます。
楽しい! クセになる触感! という歓喜の声もつかの間… オレンジ全体に隙間なく差すのは、難しくはないけれども根気のいる作業。果てしない… まだ半分以上ある… と、ため息が漏れはじめます。
でも、みんなでワイワイと話しながら手を動かすのは小学校の図工みたいで楽しい時間。ひと通り差し終わると、大きな達成感に満たされました。
最後にシナモン・ナツメグ・オールスパイスをお好みの分量でブレンドした粉をまぶしたところで、今日の作業はおしまいっ!
あとは2週間~1ヶ月ほど乾燥させ、リボンをかけて完成です。クローブとシナモンの抗菌作用で、オレンジは腐ることなく水分が抜けていきます。こうして出来上がったフルーツポマンダーは、芳香剤としてやさしい香りを何年も楽しめるそうです。
甘酸っぱい香りに大満足!
今回のセミナーは終業後に行いましたが、オレンジとスパイスの混ざったオリエンタルな香りで会議室が満たされ、仕事帰りの気分もすっきりリフレッシュ! ”香り”のもたらす効果を実感できました。
みんなのフルーツポマンダーは、クリスマス頃には乾燥を終え、仕上がる予定です。完成が楽しみです!
後日談…(1年後)
水分が抜けて一回り小さくなり、すっかり軽くなったオレンジポマンダーと、追加で作ったレモンポマンダー。
一年経った今も、優しい香りを漂わせています。
心のこもったクリスマスプレゼントに、作ってみてはいかがでしょうか?