植村明美
皆さん、お元気にお過ごしでらっしゃいますでしょうか。
コロナとの闘いが続く中、アマビエなるものが話題になっているのをご存じでしょうか。
アマビエとは
初めにアマビエの話しになったとき、社長から「なんで甘エビ?」と問われましたが、「アマビエ」です。
「アマビエ」は、日本で昔から、天災の前などに現れたとされる妖怪です。
江戸時代、1846年に肥後(現在の熊本)に現れたという時の様子は、かわら版となり、江戸にもその様子は伝えられ、挿絵入りで紹介されました。そのときの資料が、現在も京都大学附属図書館に残っており、今回のコロナの件でアマビエが話題になる中、Twitterで京大附属図書館自らその挿絵を置いていくとツイートしたことも話題となりました。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、利用者のみなさんにはいろいろとご迷惑をおかけしております。
疫病の際に絵を描いて見ると良いとされる妖怪アマビエを置いておきますね。貴重資料デジタルアーカイブで公開されておりますのでご活用ください。https://t.co/CR33QLq7WI pic.twitter.com/I5xu6IIJhN— 京都大学附属図書館 (@kumainlib) March 6, 2020
原文
肥後国海中え毎夜光物出る。所の役人行見るに、づの如く者現す。私は海中に住、アマビヱと申す者也。當年より六ヶ 年の間諸国豊作也。併し、病流行、早々私写し人々に見せくれと申て、海中へ入けり。右写し役人より江戸え申来る写也。 弘化三年四月中旬
現代語訳
毎夜、海中に光る物体が出没していたため、役人が赴いたところ、それが姿を現した。その者は、役人に対して「私は海中に住むアマビエと申す者なり」と名乗り、「当年より6ヶ年の諸国で豊作が続くが疫病も流行する。私の姿を描いた絵を人々に早々に見せよ」と予言めいたことを告げ、海の中へと帰って行った。
というものです。
その姿形は、人魚のようでもあり、ウロコがある胴体、足は無く尾びれがあり、長い髪をして目は赤くひし形、鳥のような口ばしのような口があり、耳は人間のようと言われています。
実は、この妖怪が「アマビエ」として出現したのは、1846年、皇女和宮が誕生した年でありますが、その他にも、九州地方を中心として、新潟や長野などでも出現したという記録があるようで、出現したのちに疫病が流行るので、自分の姿を書き写して人に見せるように言う点など共通点が見受けられます。
その時の名称は「アマビコ」で、「アマビエ」も元々はアマビヱと書いていたので、「アマビコ」の「コ」を書き写す際に歴史的仮名遣いの「ヱ」に間違えたのかもしれないという説があるようです。
また、その姿から「アマビエ」は深海魚の「リュウグウノツカイ」ではないかともいわれているようですが、そういわれるとなんだかとても似ているように感じます。
リュウグウノツカイは深海魚で、生きて捕獲されることも殆どないらしいのですが、今年2月には、福井で浅い場所で泳いでいる様子が動画に撮られ、YouTubeで話題となっていました。
そんなことで、江戸時代には「アマビエ」を描いたり、絵姿を持ち歩き護符のようにするのが流行したようなのですが、今また「アマビエ」を描いたり、絵を持ち歩いたり、飾ったりすることがトレンドになりつつあります。
ツイッターなどSNS上でも、#アマビエチャレンジで自作のアマビエを披露したりして盛り上がっていますし、あのいらすとやさんにもアマビエ登場しました。
アマビエをダウンロードしよう!
グッドクロスでも、アマビエのイラストをご用意しました。ビジネス名刺印刷所のHPよりダウンロードいただけます。
図書館の資料にあるアマビエの絵は、今でいうならヘタウマで、なかなかに味がありますが、グッドクロスのアマビエも魅力的です。
ぬりえと画像ダウンロードの2タイプありますので、どうぞご利用くださいませ。
学校がお休みのお子様と楽しんでいただければ嬉しいです。おとなの皆さんも、なんとなく心が落ち着かない時に、暫しぬりえに没頭するのも少しは気がまぎれるかもしれません。
完成したぬりえには#B名刺アマビエぬりえ のハッシュタグをつけてぜひ、インスタグラムやTwitterで投稿してください。
コンテストも企画しています。詳細は近日中にお知らせいたしますのでお楽しみに。
ダウンロードはこちら
出典・引用