植村明美
新型コロナウィルス、COVID-19が世界的に流行してすぐのころから、TVなどで世界の感染状況を表す数字や表などが出ると必ず目にする名称がありました。
ジョンスホプキンス大学
恥ずかしながら、去年コロナの出現により初めて聞いた名前で、ずっと気になる存在でありました。
今回、そのジョンスホプキンス大学とは、一体どんな大学なのか調べてみました。
ジョンスホプキンス大学は19世紀のメリーランド州の実業家ジョンホプキンスに因んで名づけられました。
当時、全米最大の規模と言われた彼の莫大な遺産は病院や教育のために寄贈され、それを基に1876 年、初代学長のダニエル・コイト・ギルマンにより実質的に世界で初めての研究大学機関として開校されたのです。
学生数はおよそ24,000人。
ギルマンの言葉“Knowledge for the world.”が教育理念として掲げられており、これまでに30人以上のノーベル賞受賞者を輩出しているのです。
現在ジョンスホプキンス大学は米国ボルチモアの4つのキャンパスを中心に9つの学部を有しています。
国際関係(advanced international studies)
応用物理研究(Applied Physics Laboratory)
芸術と科学(Arts&Sciences)
経済(Buisiness)
教育(Educations)
工学(Enginnering)
医学・薬学(Medicine)
看護(Nursing)
ピーボディ音楽院(Peabody Concervatory)
公衆衛生(Public Health)
中でも公衆衛生学においては、世界最古であり最大の規模を誇っています。
格付け機関によって差異はありますが、医学大学院、看護大学は常に全米で1,2位、公衆衛生学では常に1位を保っていてその地位は圧倒的ともいえます。
大学院の制度の確立や博士号の授与システムの改革を行ったのもこの大学のようです。
大学の学生のうち20%以上が留学生で、医学生と看護大学生は19か国で医療の選択科目を受講できるようになっており、東京大学の留学先協定校にもなっています。
このような立ち位置の大学が、COVID19の感染状況をリアルタイムで更新し発表しているため、その信頼度が高く、10億を超えるアクセスとなり、様々なニュース等でも出典元となっているものと思われます。
留学にはもちろん、高い英語力が必要となりますが、日本人は優秀な人材といえどもこの英語力に到達できていない人物が多いことから、英語の要件を満たさずとも受講できる大学院カリキュラムもあるようです。
学力だけでなく、様々な部活動も活発で、特にラクロスは全米で優勝候補に常に入っているということで、日本でいえば文武両道といったところなのでしょうか。
こんなすごい大学のことを、新型コロナの事が無かったら、恐らくずっと知らないままだったのだと思うと、改めて己の無知を知るのでありました。