TOP / 印刷 2021.10.19

書体とフォントの違い 本当のフォントの話

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書体というものには種類があります。

書体はお堅くきちんとした品格のある印象の明朝体、カジュアルながら信頼感があると言われるゴシック体。この2つに大別されるということです。

明朝体は横線に対して縦線が太く、ウロコと呼ばれる右端の三角の山のような部分があるのが特徴の書体です。

一方のゴシック体は縦横がほぼ太さが同じでウロコも無いかほとんど無い書体です。

その2つに加えて筆書体とデザイン書体が加わり4つに大きく分類されます。

そしてこの2つは日本語の書体であって、欧文にもほぼ同じような分類の仕方で2種類書体があることがわかりました。

恥ずかしながら、欧文も同じく欧文の明朝体とゴシック体であると思っていましたが欧文には欧文の書体があります。

日本語の明朝体のように縦線が太く、ウロコがあるものをセリフ体、線の太さが同じでウロコが無い文字をサンセリフ体といいます。

加えて筆書体のようなスプリクト体とデザイン書体とでやはり欧文も4つに分類されることが殆どのようです。

さて、書体というのはこのように大きく分類され、更に細かな種類がありますが、「フォント」という言葉もあります。

ではフォントと書体は同じなのでしょうか。

近年、書体とフォントを同義に用いることが確かにありますが、本来は違います。

書体は日本語でいえば先ほどの大きな4分類に分けられますが、更に沢山の種類があります。

共通のコンセプト(デザイン方針)で作られた文字の集まりであり、文字のスタイルといっていいかもしれません。

一方、フォントはといいますと、昔は欧文活字の1書体の文字サイズごとのセット(大文字、小文字、数字、記号等)のことを指す用語でありました。

現在ではほとんどの場合、デジタル化した書体のことを指すものとなっています。

執筆協力

紙成屋:笹森店長


 

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