植村明美
スイーツは自然に発生するのか、お店やメディアが仕掛けるのか、突出して流行する存在がきら星の如く突然現れますが、ちょっと前は「マリトッツォ」がキテましたよね。
さて、現在流行しつつあるものといえば、クリームがたっぷり入ったドーナツの「ボンボローニ」か同じくイタリアのおやつ「カンノーロ(カンノーリ)」ではないでしょうか。
ということで、まずは想像がつかない方からだということでカンノーロの名店の「食べ比べ」を始めることにしましたよ。
第1弾は新富町にあるイタリアンスイーツの「Litus/リートゥス」。
店名はイタリア語で「渚」という意味なんですって。それだけでもう素敵。
オープン以来大人気のお店です。
スイーツ部部長の熊谷さんが買ってきてくれました。
お店に到着したのは平日の12時頃、5人くらい並んでいたため、カンノーリをまず20分程度の待ち時間並んで購入。
その時にボルボローネは無いのか聞いたところ「13時にできあがる」という答えだったので13時に再度訪問したものの、あと30分かかるということで、残念ながら今回は諦めて、代わりに「ババ」を購入。
ババはサバランに近いお菓子で、ブリオッシュにお酒をたっぷり使ったシロップを含ませた麗しいデザートですよ。
そもそもこちらのお店、火曜、水曜がお休みなので、それだけでもハードルが高くなりますが、2021年1月20日のオープン以来、大人気。
まだまだカンノーリやボンボローニなどのイタリア菓子はそれほどメジャーという印象ではないのにこの人気。
これらのお菓子がもっと人気になったらどうなってしまうのか心配にさえなります。
そんなハードルを乗り越え買ってきてもらいました貴重なお菓子たち。
箱を開けるとそこはもうイタリアだった。という感じ。
カンノーリのこのビジュアルといったら! なんと表現すればぴったりくるでしょう。
マリーアントワネットがイタリア貴族になったみたいな。
なんていうかベルばらのアントワネット様の縦ロールみたいだし、華やかで一瞬にして場が明るくなるような、そんな素敵なお菓子です。
カンノーリは複数形で1個だとカンノーロなんだそうです。
だからカンノーロという名前で売っているお店もあるようで。
元々はシチリア地方で謝肉祭のときのお祝いのお菓子ということで、あの映画史に残る名作「ゴッドファーザー」にもこのお菓子は出てくるのだとか。
カンノーリの周りの部分はパイ生地に見えていましたが、パイのように生地自体に油脂分が多く使われてはいないようで、コルネ型のようなものに巻き付けて油で揚げてあります。
そこにリコッタチーズが主のクリームをたっぷりと詰めたものがカンノーリです。
さてそれでは実食!
ん!! うわああああ。
思っていたよりもずーっと、さっぱりしていて、めちゃめちゃ美味しい!
結構大きいので、1本はとても食べられないと思っていましたが、あっさりペロリと食べてしまいました。
クリームがしっかりチーズの風味もするのにくどくないのです。
そして、皮? がですね、なんとも懐かしい味がする・・・。
何だろう。
誰もが懐かしい、食べたことのある味と言っていましたが答えは導き出せずにおります。
かりんとうのようでかりんとうともちょっと違うんです。
長崎のおみやげの「よりより」だったかな・・・ねじねじの揚げ菓子とか、中華街で昔買った揚げ菓子のような。
とにかくそんな感じです。
とても素朴な皮と、洗練されたクリームとの相性がたまりません。
カンノーリは美味しいお菓子と判明しました。
まだまだ販売しているお店は少ないようですが、他にも売っているところを見つけて味の違いをレポートしたいと思います。
そしてこちらのLitusのボンボローニも食べてみたいものです。
ではでは、チャオ!
Litus/リートゥス
火曜日・水曜日休み 11:00-18:00
2-9-6 Shintomi Chuo-ku Tokyo Japan
東京都 中央区 新富 2-9-6
☎︎ 03-6275-2797