TOP / 社員日記 2022.07.13

土用の丑の日の豆知識

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うなぎ

うなぎを食べなくては、と思う時期になってまいりました。
今年の土用の丑の日は7月23日と8月4日です。
あれ? 2回ある!
そうなのです。今年の夏の土用の丑の日は2回あります。

土用の丑の日とは

そもそも「土用」や「丑の日」は何なのでしょう。

「土用」は中国の五行思想に基づく季節の変わり目を意味する言葉です。
立夏・立秋・立冬・立春の直前の約18日間の期間を指します。
立春の前日までが「冬の土用」、立夏の前日までが「春の土用」、立秋の前日までが「夏の土用」、立冬の前日までが「秋の土用」です。
今は8月7日の立秋を前にした土用なので「夏の土用」ですね。

「丑の日」は十二支の「子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥」の中の「丑」にあたる日を指します。
今でも年を表すのに干支が使われますが、昔は日にも時間にも方角にも十二支が使われていました。
12周期で数えるために、約18日間の「土用」の期間に「丑の日」が2回まわってくることもあるわけです。
実際に2022年の土用の丑の日を見てみると、1月24日、4月18日、4月30日、7月23日、8月4日、10月27日の6つが挙げられます。
「春の土用の丑の日」と「夏の土用の丑の日」が2回となっていますね。

それぞれの土用に食べるもの

「土用の丑の日」というとうなぎのイメージが強いですが、実はうなぎは「夏の土用の丑の日」に食べるとよいとされる食材です。
春の土用では「戌の日」に「い」のつく食べ物や白い食材を。
夏の土用では「丑の日」に「う」のつく食べ物を。
秋の土用では「辰の日」に「た」のつく食べ物や青魚を。
冬の土用では「未の日」に「ひ」のつく食べ物や赤い食材を食べると良いとされます。
それぞれの十二支の頭文字にあやかっているのですね。

東西のうなぎの食べ方の違い

「うなぎの蒲焼き」は関東と関西で開き方と焼き方が違うとされます。
関東では「背開き」が主流で、関西では「腹開き」が主流です。
その理由は諸説あり、江戸の町は幕府のお膝元のため「切腹」を連想させる腹開きが武士に嫌われたという説や、上方は商人の町だったため「腹を割って話す」という言葉から腹開きが好まれたという説があります。

焼き方は、関東は素焼きにしたあと蒸し、たれに絡めて焼き上げます。
うなぎは蒸すことでふっくらと柔らかくなり、余分な脂が落ちます。
そして心なしか大きく見えます。
この「大きく見える」ことが「見栄を張る」武家文化で好まれるようになったそうです。
また、お客が来る前にうなぎを蒸して火を通しておくことで提供までにかかる調理時間が短縮され、気の短いせっかちな江戸っ子気質に合っていたそうです。

一方、関西では蒸さずにじっくりと時間をかけてうなぎを焼き上げます。
蒸さずに脂が多いまま焼き上げると、より香ばしく、皮目もパリッとした食感に仕上がります。
また、関西のうな丼は「まむし」と言い、ご飯の間にうなぎが入っています。
その語源は「まんまむし」で、ご飯で蒸すことが語源です。
ご飯の中で蒸されることで、柔らかい身のうなぎも食べられるというわけです。

参考:四季の美(土用の丑の日2022年はいつ?夏に鰻を食べる意味や由来とは|今年のウナギの日)保育士バンク(土用の丑の日の意味とは。子どもたちに分かりやすく伝える方法)オリーブオイルをひとまわし(関東と関西で異なる【うなぎ】のかば焼き。それぞれの特徴と調理法)

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