山田 れい子
グッドクロスでは以前よりフィリピンのバナナをもっと有効利用できないかということで、様々な取り組みをしてきました。
ひとつがバナナの茎を使ったバナナペーパーの開発。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000025625.html
そしてもうひとつがバナナパウダーの製造です。
バナナパウダーは青バナナから作ります。
フィリピンの青バナナはサババナナという種類で一般の黄色いバナナとは違い
焼いたり、炒めたり、通常は加熱調理して使います。
バナナを揚げて砂糖をまぶしたバナナキューは大学芋みたいで美味しいですよ。
この青バナナを乾燥させて粉状にしたものがバナナパウダーです。
このバナナパウダーがスーパーフードと言われている理由にレジスタントスターチを多く含んでいることがあります。
このレジスタントスターチとは何者か?
簡単に言うと消化されないデンプン君!
消化されないためにカロリーが低くそれが腸内を通るときにビフィズス菌などの腸内有用菌たちのエサになるのです。
喜んだ腸内有用菌たちがが発酵することで満腹感をもたらし毎日すっきり軽快に過ごせるようになると言われています。
そんなスーパーフードバナナパウダーを使って何か美味しいものはできないか?
と考えていたところ藤野ベーグル工房さんが、バナナパウダーを使ってベーグルを作ってくれることになりました。
藤野ベーグル工房さんは相模原にあります。
大変貴重な国産小麦をはじめ原材料のほとんどを国産とし、
「藤野産」「津久井産」など、地場野菜なども極力使用して、
一つずつ「手作り」しています。
【藤野ベーグル工房FACEBOOK】
https://www.facebook.com/fujinobagle/
国産ではないけど大丈夫?が心配だったのですが、
「フィリピンの方の雇用につながるのであれば喜んで協力させていただきます」と
あたたかいお言葉をいただきました。
ニューヨーカーの朝食といえばベーグルが有名ですが、
ベーグルってマラソン前のカーボローディングにも最適なんです。
ランニングに適した炭水化物、エネルギー、タンパク質などが多く含まれていて腹持ちがいい。
さらに藤野ベーグル工房さんには津久井在来大豆のおから入りベーグルもあって最強です!
私はホノルルマラソンを走ったときにもこちらのベーグルを持っていきました!
第1回目の試作品の試食会
まずはシンプルなおから入りバナナ、
そしてそれにチョコチップを入れたチョコバナナ、
さらにシナモンを加えたシナモンチョコバナナ、
カシューナッツを加えたカシューナッツバナナのシンプルなものにそれぞれおから入りを加えたもので8種を作っていただきました。
それぞれを試食してもらいアンケート用紙に★マークいくつかをつけてもらいます。
その結果をみてみるとシナモンチョコバナナとカシューナッツバナナが人気!
バナナパウダーのぱさぱさ感を感じなくて驚いた!もちっとしてて美味しい♪
などの感想が寄せられました。
それでももっとバナナパウダーをいれたらどうなるか?
チョコがもっと多いとうれしい、
カシューナッツがわからない、などの課題もあげられて。。。
再度、藤野ベーグルさんは試行錯誤してくれました。
そして送ってくださったおからチョコチップバナナ、おからチョコシナモンバナナ、おからカシューナッツバナナ!
2回目の試作品の試食会
前回よりもチョコチップの量も増え、カシューナッツの砕き方も大きくなり存在感が増しました。
美味しいと思ったものに赤いシールを貼ってもらいます。
その結果、シナモンチョコバナナが1番人気となりました。
藤野ベーグル工房さんのおかげでバナナパウダー入りのベーグルがとても美味しくできることがわかり一歩前にすすむことができました。
バナナパウダーを大量生産にこぎつけるための生産ルートの見直しなど、多々課題が残っておりますが
ぜひ製品化できるようこれからも頑張っていきたいと思います。