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内田絵梨
内田絵梨
新年度が始まり、新入社員と思われる人を見かけることが多くなりました。
不慣れな人や新参の人を「新米」ということがありますが、これは何故なのでしょうか。
その由来を調べてみました。
新米という言葉が仕事などに不慣れな新人のことを表すようになったのは江戸時代からだと言われています。
江戸時代、奉公人は前掛けをして仕事をしていました。
新しく入った奉公人にはもちろん、新しい前掛けが支給され、これは「新前掛け(しんまえかけ)」と呼ばれました。
「新前掛け」が「新前」に略され、さらにお江戸の訛りが入って「しんまい」となり、「新米」の字が当てられるようになったようです。
「新前」が「半人前」になって「一人前」になると考えると、説得力のある由来ですね。
農業技術の発展や流通システムの発展によって江戸時代の江戸の食卓には白米が上がるようになりました。
その結果、「江戸には職があって、何より白米が食べられる!」として、たくさんの人々が集まるようになります。
この職を求めて集まった新人たちと、新しく食卓に上がるようになったお米をかけて「新米」と呼ぶようになったという説もあります。
また、新人は何にも染まっていないことから、真っ白なお米に例えて「新米」と呼ぶようになったという説もあります。
どの由来も、日本人がどれだけお米を特別視しているかが分かって興味深いですね。