内田絵梨
電話は顔が見えないからこそ、声の印象が重要です。
声の高低や声量、話すテンポや抑揚など、印象を左右する要素は様々。
今回は声の高さに絞って、良い印象を与える声について考えていきます。
電話が拾える周波数
音の高さは周波数によって決まります。
「音波」という言葉があるように、音は物体の振動によって伝わる波のことを指します。
この波の振幅――上下の差が大きいと音は大きくなり、波の数が多いと音が高くなります。
この波の数が周波数でヘルツという単位で表します。
1秒間に60回の波ができると60ヘルツです。
さて、電話は遠く離れた人と会話をするために発明された機械のため、拾える音は会話で主に使われる300~3400ヘルツ程度となっています。
一方、人が聞くことのできる周波数は約20~2万ヘルツ。
つまり、電話で拾える音は、人間が聴こえる周波数のごく一部に過ぎません。
「声が低すぎて電話だと何度も聞き返されてしまう」という方もいらっしゃいますが、これには周波数が関係しており、低すぎる音は電話が拾えないのです。
個人差や声の響かせ方、発声する音によってもかなり左右されますが、話し声の周波数は250~2000ヘルツの間で行っているとされています。
声が低めであると自覚がある方は、意識して高めの声を出さないと電話では聞き取りずらくなってしまうというわけです。
ソの音を意識する
電話で聞き取りやすく好印象を与えられる声を出すにはどうすればよいのでしょうか。
一般的には「ソ」の音が最適だと言われています。
「ソ」と言ってもピアノの鍵盤を弾いたときに出る「ソ」ではなく、自分の普段の声を「ド」としてド・レ・ミ・ファ・ソと音を上げていったときに出た「ソ」の音をベースに声を出すのが良いとされています。
声のトーンが上がり、明るい印象を与えることができます。
是非、電話で会話をする際は意識してみてください。
おまけ
当社はbeecallというコールセンターも運用しており、24時間365日対応しています。
この記事のように声のトーンや話し方を意識し、プロとして日々受電・架電を行っています。
ご興味のある方はぜひ、beecallのサイトもご覧ください。
参考:話し方教室 KEE’S ソのトーン・音階はなぜ重要か?(話し方教室KEE’S代表野村絵理奈のコラム) / コールセンターの「声のトーン」とは?顧客対応で意識すべきポイントを解説(CallCenter Times) / 第1章 音のひみつ 伝わる音、伝わらない音(音の雑学大辞典) / 聴力の検査(株式会社メディック)