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固定電話の音声と携帯電話やスマートフォンの音声は届け方が異なることをご存じですか。
実は固定電話は原理的に声そのものの波形を相手に届けているのに対して、携帯電話・スマートフォンは声の作り方の情報を相手に届ける合成音声なのです。
この違いは有線通信か無線通信か、によって生まれます。
固定電話の届け方
固定電話は「波形符号化方式」という通信方式を使って声を届けています。
これは声が糸を震わせて相手の元へ届く糸電話と同じような仕組みで、声を波形のまま届けます。
携帯電話・スマートフォンの届け方
一方の携帯電話・スマートフォンは主に「ハイブリッド符号化方式」という通信方式を使います。
話した声は、まず携帯電話・スマートフォンの中でデジタル変換されたあと、「固定コードブック」という音の辞書から元の声に近い声のパターンが選ばれ、自動合成されます。
その音声の作り方の情報を受信先に届け、相手の携帯電話・スマートフォンで「届いた声に近い声」に合成され、再生されます。
この固定コードブックには声を組み立てるための音の素の組み合わせパターンが2の32乗も入っていて、その数は約43億通りにものぼるのだとか。
こうしてみると、携帯電話・スマートフォンの方がややこしい声の届け方をしているようですが、実は「ハイブリッド符号化方式」は「波形符号化方式」よりも通話時のデータ容量が16分の1程度と非常に軽く、回線に負荷がかかりません。
無線回線で効率よく通話をするために、携帯電話やスマートフォンでは本人の声ではなく合成音声を届ける技術が使われているのです。
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参考:KDDI(「スマホの声は、本人の声ではない」説は本当?人の声が届く仕組みを解説) / テンミニッツTV(スマホの電話、「本人の声」ではないって本当?) / FNNプライムオンライン(本人の声じゃなかった?スマホから聞こえるのはそっくりな“モノマネの声”…変える理由は“限りある電波”の有効活用だった)