TOP / 社員日記 2017.03.14

連続インタビュー「完走の感想~ハラダ社長の場合~」(東京マラソンプロジェクトその16)

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完全燃走

感動の東京マラソンから早一週間。プロジェクトの立役者たちにインタビューを行いました。
あの日あの時、何を思い何を願ったのか。赤裸々に語った真実とはいかに……。

我らがハラダ社長の場合

話がそれる前に

――先に率直に聞いておきたいのですが、今回の東京マラソンで落選が分かったときはどうでしたか?

当たらないと思ってたから「やっぱりね」くらいだよ。
ただ、東京マラソンの応援当日、森下(18キロ・22キロ地点)のところで「俺じゃなくてよかった」って口走っちゃったんだよね。

――今そこで走ってる人がいるのに!?

(笑)

――あと、今年も東京マラソンに応募しますか?

もちろん! 今年も応援します。

東京マラソンの記憶

――東京マラソンを終えて、どういうことを思われましたか?

なんだろうな……。ゴールした後の2人に、とにかく早く会いたいと思った。
だからずっと探してた感じだよね。走り終えた人たちが行列になっているところを。

――すごい人でしたもんね。

うん。すごい人の波だった。
とにかく、その中にいる2人を見つけたい。
一分一秒早く会いたいって。
こんなこと、なかなか思わないよね。
何に恋焦がれてるん? って話だし。

――ずっと応援してたからこそですね。

実は、俺、泣くかもって思ってたの。
だからハンカチ入れてた! ポケットに。

――ええ?! 準備ですか? それは。

そう。準備準備(笑)。

――結局、涙は?

ゴール前に行ってたら、ちょっと危なかったね。
実際はゴール前に行けなかったから。
実は、山田さん(応援団長)と「もう持たないんじゃないかって」話してたの。
元々、田町(34キロ・37キロ)で応援しようって言ってたのを大門(32キロ・39キロ)に変更したのもその懸念があって……。

――応援地点の変更は「完走できないかもしれない」という心配から。

河口さんに関しては全然心配はなかったんだけど、カセさんの写真が途中で上がってきたときにあまりにも苦しそうだったのね。

まゆちゃん
↑問題の写真

※グッドクロスの応援メンバーはLINEグループを作って応援の連携を取っていました。

この写真のカセさん、なんかもう笑顔が完全に消えてて。
だから、予定より前の地点で応援しようって流れになったんだよね。

――その流れは知らなかったです。

それで、「たぶんカセさんは何も食べてないんじゃないか」と予想して、自転車で応援に来ているシギョウくんに「カセさんがバテてたら栄養補給ゼリーを渡して」とお願いして。

――割と、臨機応変に対処しながらの応援だったんですね。

そうそう。そのときはね。
で、応援ポイントを田町から大門に変更したら、今度は河口さんが大変苦しい戦いになったみたいで、GPSが全く動かなくなっちゃったんだよね。

――心配していなかったグッさんが。

後で聞いたら足が攣ってたらしくて。
折り返した後の大門(39キロ地点)だとちょっと元気だったけど。

――残すところあと3キロもない地点では元気を取り戻していたんですね。

それを見て安心して……。
本当はゴール前のとこにも行くつもりだったんだけど、間に合わなかったんだよね。あの後が思いのほか速くて。
「本当は走って追っかけた方がよかったかも」と思ったくらい。最後の3キロをね。

――電車に乗らずに。

とにかく、ゴールの辺りって(駅の出入口や通路など)「入れない」とか「行けない」とかの規制が結構あったから。
最後の最後に間に合わずに2人のゴールが見られなかったのが残念だったね。
もし最後の2、3キロを一緒に伴走してたら、俺、きっと号泣してるな(笑)。
すぐ泣いちゃうんだよね。

――他には「後から考えてみるとこうすればよかったなあ」ということはありますか?

一つ思ったのが、「みんながんばれのぼり」とか「みんながんばれ横断幕」を用意すればよかったかなあ。
もちろん今回は、カセ&河口を応援しに行ったんだけど、実際に走ってる人たちを見ると、あの2人だけじゃなくて、もう、走ってるみんなを応援したくなるんだよね。
ちょっと感動しちゃう、どうしても。
そうすると、自分たちの関係者を応援するだけじゃなくて、もっとたくさんの人を普通に応援できるのぼりを用意したらよかったんじゃないかなぁ、とか。

あと、食べ物!
カセさんは走ってるとき、「食べ物が受け付けなかった」って言ってたけど、来年そういうこと(マラソンの応援)があるとしたら、一人一個ずつくらい栄養補給ゼリーとかを持っていっておいてもいいかな。念のために。

応援団幕 移動
↑応援のぼり ↑応援移動中もGPSをチェック

健康の秘訣

――プロジェクト全体に関して反省点はありますか?

なんかもうちょっと工夫する余地があったんじゃないかなあ。
ジョギングにみんなを参加させるためにできることとか(笑)。

――れい子さんも言ってたんですよ。元々は健康促進のためのプロジェクトなのに、グッドクロスで健康にならなくてはならない3人の参加率が悪かった、と。

健康にならなきゃいけない3人て、誰?

――社長とアラキさんとヤゴさんです。

あー……。

――「健康診断で引っ掛かりがちな3人をもっと巻き込めばよかった」とおっしゃってました。

あー……。
俺、健康診断、悪くないからね!

――そうなんですか?!

うん。だってみんな意味が分かんないもん。
「C」っていうのは良くないよね?

――はい。
※C判定:経過の観察を要します。日常生活に注意を要し、経過の観察を要します。(参考:検診結果のお知らせ)

俺、1個だけだかんね?

――1個だけって(笑)。1個あるんじゃないですか。

俺、脂肪肝だから。脂肪肝以外ないからね!
今年はどうでるか分かんないけど、実は俺、すっごい健康体なの。
たぶん、誰よりも。
みんなちょいちょい「風邪ひいた」とかいってるでしょ?
俺が「風邪ひいた」って休んでるの聞いたことないでしょ?

――ないですね。

風邪ひかないの。すっごい健康なんだよ、俺!
階段から落ちて怪我とかはあったりしたけど(笑)。
どれくらい頑丈にできてるかって、朝まで寒いとこで酔っ払って寝てても、風邪ひかないんだよね。

――すごい!

で、「あ、ちょっとやばい」って思うときあるでしょ? 「風邪ひくかも」って。
でも昼くらいには治っちゃうんだよね。
そういうときはステーキ食べに行っちゃうから!
実は昔、『カリオストロの城』で、ルパン三世が傷だらけになったときに肉を食いまくって復活するっていうのを見て感銘を受けて。
それ以来、「体ちょっとやばいなあ」って思ったら「ステーキ食えばいいんだ」「肉食えばいいんだ」って。ずーっと俺、それやってんの。

――『カリオストロの城』!

で、手遅れになるときがあるのね。
「ちょっと調子悪い」「ちょっとまずいなあ」って思うでしょ? そう思いつつ仕事をして、夜になってやっとステーキにありつけたとするでしょ?
でも、もう間に合わない。 思ったらすぐ食べないと! そうすれば大体治る!

――スピード勝負ですね。

うん。
みんな俺のことを不健康体だと思ってるけど、かなり健康体だからね!

ある種必要な強制

――ジョギングの参加率はなぜ上がらなかったのでしょうか。

ちょっと連絡が行き届いてなかったかな?
マラソンのグループとかあったでしょ? 俺があんまり気をつけて見てなかったていうのもあるけど、いつ練習があるのかが分かんなかったんだよね。
「今週いつ走るんだろう?」みたいな、そういう感じ。

――確かに、周知徹底はされていなかったかもしれないですね。

そう。できてるようで、できてなかった。
だから、ある種の強制は必要だったかもね。
記事にすべきことではないかもしれないけど、強制されて初めて得られるものもあるのは確か、というか。

――強制されて初めて得られるものですか?

例えば、山登りをしたことない人に「この山を登ろうよ。頂上にはとてつもなく素晴らしい景色が広がってるから」って言っても誰もついてこないんだよね。
だから強制する。
強制して連れて行くと、連れてこられた人は頂上に立ったときに「素晴らしい」と思う。そして、次のチャレンジ生まれる。っていう考え方。
みんなは「強制は良くない」って言うけど、俺は、人生で強制されたことがないやつはチャレンジをすることができないって思ってるから。

――挑戦できる人は、以前強制されたことがある人だと。

よく「自分に負荷を課す」って言うでしょ?
「自分に負荷を課して目標達成した」って。
でも、目標を達成したこの人は、もっと過去に何かを強制された経験があって、その強制による成功体験があるからこそ自分に負荷を課すことができるんじゃないかなあ。
だから「みんな走りましょう」って言うのも良いけど……うーん……。
例えば、今回のカセさんだよね。
彼女は、ある意味、走ることを強制されたから東京マラソンを走ったけど、ゴールしたことで人生観すら変わってしまったんじゃないかと思うのね。

――まゆちゃんは長距離を走った経験がなかったですものね。

もちろん、彼女は他のことで強制された経験はあるだろうけど、まったく自分が知らない分野に対して、いい大人が挑戦するのは難しい。恥をかきたくないし、不安だし、怖いし。一歩踏み出すなんてそうそうできることじゃない。けど、強制されてしまったから走らざるを得なくて、そしたら結局ゴールっていう頂上が見えて、結果、たくさん得られたものがあって。
それを思うと、強制を人は悪くいうけど、強制でしか得られないことが多すぎると思うんだよね。

――なるほど。

プロジェクト全体で見たときに、もうちょっとジョギングの参加率を上げられる方法を考えるのが、次への改善点かな。

ストレッチ 走り初め
↑ストレッチは入念に ↑この後、筋肉痛に

メッセージ

――完走した2人や、応援した人たちに何かメッセージはありますか?

やっぱり走った2人にはすごく感動させてもらった。
そして、応援団については、一体感がすごかったよね。
わざわざ会社がお休みの日に駆けつけて、駆けつけられない人もLINEとかで実況して想いを共有して。
俺は会社の代表だから「行かないわけにはいかない立場」だったけど、他の人たちは強制されたわけでもないのに「行かずにはおれない」感じがすごく良かった。
そういうところがこの会社らしいところで、もっと広がってくれれば良いと思うね。

――通常の業務ではなかなか味わえない一体感だったかもしれません。

応援の一体感を生んだ一因はジョギング練習にあったんじゃないかなあ。
俺も2回しか練習に参加してないけど、1回目はたった4キロのジョギングで翌日から筋肉痛でさ。「もうかなわん、これ」と思ってさ。
2回目に走ったときはどうもなかったけど。
体を動かすってそういうことだよね。それが分かってる人の方が、たぶん、より応援に熱が入ったりとかがあるんじゃないかなあ、って。

あと、色々見てて「素晴らしいな」と思ったのは、河口さんとカセさんを応援するだけじゃなくて、ちょいちょい他の人にも声を掛けていたこと。「がんばってー!」とか。そういうのはちょっと素敵だと思っちゃったね。

――去年は15周年でまとまって、今年は東京マラソンで盛り上がって。そういうイベントは大事ですね。

やっぱり東京マラソンじゃなくても、こういう一体感がでるイベントは何かしたいなあ、って思うんだよね。
それこそ社内イベントでも何でもさ。ギリギリ感がないとダメなんだよね。
ギリギリ感があるから何かが生まれるんだよなあ……。
いやぁ、やっぱり来年もだな、これ。

――(おっ!)社長が当たるまでですか?

うーん。そう、だよねぇ……。

――社長かれい子さん!

うーん。あの……。習慣になればいいね。

――そうですね。「今年もこの時期がやってきたか」くらいで。

うん。一つの健康増進みたいな感じで。
「巻き込む」ってことがすごく重要。
れい子さんなんかはすごくそういうのが上手で、一種の才能だと思うけど、巻き込んで巻き込んで、ギリギリ感の中で今回みたいな一体感が生まれればいいね。

――なるほど。それでは、この取り組みは続けていかなくてはなりませんね。本日はインタビューにお答えいただきありがとうございました。

荒川ハーフ 応援団
↑最初は荒川マラソンでした ↑応援団会議

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