植村明美
デジタルプロダクションセンター
デジタルプリント業界をリードする、株式会社エフ・アイ・エス様の生産拠点「デジタルプロダクションセンター」を見学させていただきました!
外観とエントランス
印刷工場というイメージから想像していたのとはちょっと違う、お洒落な外観にまずびっくり。北欧的です。
エントランスもお洒落です。
お洒落なだけでなく、印刷する内容など、個人情報や機密情報も多いため、入り口もしっかり24時間セキュリティーで管理されています。
入ってすぐの来客用のシューズロッカー。
もとは既成のオフィス用の靴箱に、エフ・アイ・エス様でプリントしている木目の印刷シールを貼ったんだそうです。
さすが! のアイディア。とても素敵です。
元は恐らく味気ないグレーのものだったのだと思いますが、高級感のある木製にしか見えません。これは一般の家庭でも応用できそうですね。
1Fで全体を見渡した様子です。
こちらのセンターは1Fプロダクションゾーン、中2Fがコマンドゾーン、2Fがポスト・プレスゾーンとなっています。
これだけ紙があるのに空気もクリーンに保たれているところがすごい!
中2Fのコマンドゾーン(出力データの作成や面付け、各デバイスへの送信を行う)で説明を伺ったあと、1Fのプロダクションゾーンに下りて見学。
そういえば、お話を伺ったコマンドゾーンの家具も北欧テイストでした!
そして写真の撮影を失念してしまったのですが、コマンドデッキでは、プリプレススタッフの方などが横一列で仕事していたのですが、ここが1枚板の長く大きなデスクで……圧巻でした。そしてまた、お洒落で機能的。
1Fプロダクションゾーン
1Fプロダクションゾーンでは専門のスタッフが最新機器を使って印刷を出力します。
こちらはIndigo Press Zone
HP Indigo7500が開いて内部が見えた途端、参加者一同大興奮。
皆さん機動戦士ガンダムのコックピットが見えたかのように騒然としています。
トナーはなんと液体。エレクトロインキです。しかも、機械を止めることなく交換できるということで、更なる興奮の中でその様子を見せていただいてます。
液体のインクですが、印刷したものは直ぐ乾いて出ていました。
Canon Dream Labo 5000の紙を交換するということで慌てて拝見させていただきました。このCanon Dream Labo 5000については後ほど詳しく。
2Fポストプレスゾーン
興奮冷めやらぬ中、上層階に。
2Fのポストプレスゾーンです。
此処は断裁や折り加工、製本、封入などをしているエリアです。
こちらは折り加工機。
綺麗に折られていきます。
こちらのエリアも紙の裁断などしているにも関わらず、空気が綺麗に保たれているなあと思いました。
2Fのプレスゾーンではラミネート用の風徐室や、バーコードで検品・包装する工程も見学いたしました。
Canon DreamLabo5000
そして、一番新しく導入されたCanon DreamLabo5000
参加者の方が横に立っているところを撮影しましたので、大きさがわかっていただけると思います。
大きく、堅牢でマンションだったら億ションというようなオーラが漂い、機械そのものがまずグレードが違う感を醸し出しています。
そして当然、プリントしたものもとんでもなく高いグレードです。
通常、印刷では出せない色みを出すことが可能なため、競合は印刷ではなく写真。
一般的な印刷基本色のCMYKの4色に、フォトシアン・フォトマゼンダ・グレーを加えた7色のインクを採用。
RGBをそのまま出力するので、イラストやアート作品はオリジナルに近い状態で再現。
特に深い黒がしっかり表現されます。
黒といってもビロードの黒、サテンの黒、墨の黒、どの黒も違いますよね。それが、リアルに再現されるということです。
料理を撮影したものに至っては、お料理がまるで本物がそこにあるかのように立体的に見えるんです!
ステーキのレアな焼き加減や質感もリアルに再現されます。
レストランのメニューなどには本当にお薦め!
このパンフレットも実際に見るともっと美味しそうでシズル感も抜群です。
サテン、光沢、ラスターとプリントする用紙によっても印象はだいぶ変わってきますが、それぞれ違った質感、紙質ごとの魅力を味わえます。
まとまった数の注文だけでなく、小ロットにも対応することが可能なので、フォトブックなど色々な商品に利用できるとのこと。
このCANON Dream Labo 5000を持っている会社は全国でもまだわずかだそうで、今回見る機会が得られて良かったです。
大きく、且つしっかりと守られたサーバーエリアもあり、印刷の最先端を見させていただいた一方、最新のマシンでも、操作するオペレーターの方の熟練の技術が、ほんの少しのようで、仕上がりにもやはり大きく影響することがあると伺いました。
全てがデジタル化されたような現代にあっても、人の力の大きさですとか、印刷の伝える感動や役割といったものを感じることができた1日でした。
株式会社エフ・アイ・エス デジタルプロダクションセンターの皆さま、ありがとうございました!
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