渡部賢宏
ご存じのとおり、新型コロナウイルスとの闘いは世界中で続いており、グッドクロスのオフィスがあり、何かと繋がりの深いフィリピンでも、感染拡大を食い止めるための措置が取られています。
今日はそんなフィリピンのアンヘレス市およびマバラカット市(ルソン島※南部には首都マニラを擁する パンパンガ州の都市)で現在ロックダウンを経験している現地駐在の渡部社員からのリポートをお届けします。
渡部さんは日本には帰国せず、そのまま現地でフィリピン人の奥様とともにロックダウンの中、生活をしています。
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Stay Home!
Stay Safe!
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、フィリピンでは3月中旬に緊急事態宣言が発令されました。コミュニティー隔離措置(Enhanced Community Quarantine)が講じられ、人々の移動が厳しく制限されたロックダウン状態となっています。
公共交通機関の停止、外出許可証の発行、夜間外出禁止等により都市機能はほぼ停止し、市民の生活は一変しています。
収束傾向にないことを受けて措置期間が4月末まで延長されました。
(普段から不便さや不条理さと折り合いをつけながら生活しているためか)これまでのところは幸い目立った混乱もなく、フィリピン人の逞しさと忍耐強さにあらためて感心します。
一日も早く(フィリピン独特の)「喧騒とカオス」ワールドが街中に戻ることを心から願っています。
【国家非常事態宣言に係る大統領令「強化されたコミュニティー隔離」の主な措置】
・ほぼ全土の国際・国内線空港の臨時閉鎖(クラーク空港も閉鎖。軍用・救急医療・貨物機のみ)
・公共交通機関の運行停止(市民の足であるジープを含む)
・夜間外出禁止令の発出(8pm~5am。エリアにより微差)
・住宅街やバランガイ(自治体の最小行政区画、日本の町・村)、州・市間の往来禁止
・外出許可証としての検疫パス(各世帯に1枚のみ)やバランガイIDの発行
・ソーシャルディスタンス確保、スーパー等店内の客数制限
・酒類の販売禁止
こちらでも日本と同様にマスク・消毒用アルコール等はどこも品薄状態となり、スーパーや送金業者、薬局の多くが連日長蛇の列をなしているようです。
フィリピン人の同僚であるフィルさんも非常事態宣言が発令された3月中旬より在宅勤務に移行して業務を継続しています。
当初の隔離措置(ロックダウン)期間は、現地大型連休(ホーリーウィーク)明けの4/13(月)までを予定していましたが、感染者が減少に転じないため4月月末までの期間延長が決定しています。
私のアパートはHARUのオフィスから徒歩圏内の大通り沿い、各所の検問ゲートの外側に立地しているため日中は比較的行動の自由があり平常通りオフィス勤務です。
<フィリピン保健省 新型コロナ関連情報公式サイト>
https://www.doh.gov.ph/2019-nCov(4/14時点)
死者数335名(先週から+88名)
感染数5,223名(先週から+795)
回復者295名(先週から+138)
<世界各国の感染状況リスト一覧>
https://www.worldometers.info/coronaviru
この記事を書いた人
渡部 賢宏
島根県出身。青年海外協力隊などを経て2017年グッドクロス入社。
2018年よりフィリピン駐在。
銭湯となぎら健壱のライブが恋しい。
映画「男はつらいよ」も好きで、今はなき浅草の名画座によく行っていました。