後藤 真理子
「巨大な鍵」って憧れませんか? ゴルフツアーの優勝者や野球のMVP選手などに車が贈られるときに授与される、特大サイズのアレです。カギは所有する喜びの象徴。車を手にした喜びの大きさをカタチにしたのが、あの巨大なカギではないかと思うのです。
私も昔は、「あの大きいカギだけほしい。車はいらないから」と、子供らしいことを言っては親を喜ばせたものです。
昨年の忘年会のこと。ゲームの景品の一つにあの「巨大な鍵」があったらいいよね… という話になりました。
ところがいざ入手しようと調べてみると、売っていない! そして、作り方も見つからない!?
そんなわけで、記憶だけを頼りに自作してみたので、今回はその手順をご説明します。
巨大な鍵の作り方
材料
・スチレンボード(A3サイズ)
・金色の包装紙
・金色のテープ
・紅白のリボン(各2メートル)
すべて100均で購入しました。
1.切り抜き
鍵の図面をプリントアウトし、それに沿ってスチレンボードを切り抜きます。形を複雑にすると、後の工程が大変になるので、鍵のデザインはなるべくシンプルなものが良いでしょう。
2.縁取り
表面が金ピカでも、断面が白かったらガッカリですよね。まずは断面を綺麗に仕上げてしまいましょう。
縁の部分にぐるっと一周、金色のテープを貼り付けます。この手の装飾用テープには伸縮性がないので、カーブの部分は細かく切り込みを入れ、少しずつ折り曲げながら丁寧に貼ります。
3.化粧貼り
表面の化粧貼り。金紙を表と裏に貼り付けます。サイズぴったりに貼り合わせるのは難しいので、ひと回り小さくカットし、縁から1〜2mm程度逃がして貼ることにしました。スマホの液晶フィルムを貼る要領です。
所どころシワになってしましたが、薄い金紙なのでやむなし… コシのある紙でやればより綺麗に仕上がると思います。
ということで、鍵の本体は出来上がり!
4.紅白リボン作り
お次はリボンリボンっと。私の記憶の中のカギには、長~いリボンがたなびいているのです。
紅白のリボンを適当な長さに6〜8回巻き付け、真ん中を結んで絞ったら花の形になるようねじりながら開きます。垂れは長く長く。
5.そして完成
最後に、キーホルダーの穴にリボンを通せば… 完成です!
感想
というわけで夢が叶い、手にすることができました。巨大な鍵! 幼少時の宣言どおり、車抜きで! 言霊って… 怖いですね。
後に気が付きましたが、巨大な鍵は「レプリカキー」という名称で、看板屋さんなどが販売しているようです。さらにこのレプリカ、最近は時代に合わせて「スマートキー」を模したものになっており、いわゆる「カギ型」じゃなくなっているんですって。
私があの日憧れた「巨大な鍵」は、どうやら失われゆく文化のようで… ここは私が継承者となって、作り続けたいと思います。
というか邪魔だと言われながらもっと大きなカギに挑戦するのもアリですね…。 全然アリじゃないか…。
後日談…
レプリカキーは忘年会の景品として活用され、コールセンタースタッフの手に渡りました。
なんと、オフィスの自販機を3ヵ月間使い放題で利用できる太っ腹な特典つきです!
24時間365日、休みなく稼働するコールセンタースタッフの体をドリンクがきっと癒してくれることでしょう。
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