植村明美
連続してお伝えしているコーヒーのおはなし。今回は品種についてです。
コーヒーは当初は実を潰して団子状にして食用としていました。
そのうち実と葉を煮出して飲むようになり、実の皮と種子を天日で干して飲むようになりました。現在のように種子を焙煎し粉状にして飲むようになったのは13世紀頃からです。
コーヒーの品種は、アラビカ種(ティピカ、ブルボン、ゲイシャなど)、カネフォラ種(ロブスタ種)リベリカ種の3つに分かれます。
このコーヒーの品種の違いは米にインディカ米とジャポニカ米があり、それぞれ食べ方や味に違いがあり、その中でまた産地などにより味に特徴がありブランド化している様子に似ているかもしれません。
アラビカ種は甘みがあり香りも高く、単独で飲むのに適しています。
現在生産されて実際に美味しいコーヒーとして飲まれているコーヒーの6割程度がアラビカ種といわれています。
ただ熱帯というだけでは美味しいコーヒーは育ち難く、熱帯の高地、朝と晩の寒暖の差が大変大きい場所での生産に適しており、サビ病などの病害にかかりやすいため栽培には大変に手間がかかります。
対してカネフォラ種はコンゴ原産で「丈夫な」「頑健な」という意味をもつ名前の通り病気に強く育てやすい品種です。アラビカ種よりも低高度で育ちロブスタ種以外は殆ど流通しないことから、カネフォラ種と呼ぶよりロブスタ種として知られています。
育てやすい分、味はアラビカ種と比べると落ちるため、単一での飲料には向きません。インスタントや缶コーヒーなど加工用に用いられることが多い品種です。
厳密にいえばコーヒー豆と言われているものは豆ではなくアカネ科の「コーヒーノキ」の種子です。
実は熟すと赤くさくらんぼのようになることから「コーヒーチェリー」と呼ばれます。中に種子が入っていて、これを熟成させて取り出します。
生豆は灰色がかった緑色をしていますが、これを焙煎すると私たちが知っている見た目と味のコーヒー豆となるのです。
実際にコーヒーの味の違いを楽しむ場合は、豆の種類や産地の違い、焙煎が深いか浅いかなどによって異なってきます。
グッドクロスのふらっと夜セミナーの1回目では豆の産地の違いによるコーヒーの違い を学び、ブラジル、エチオピア、インドネシア産のそれぞれの豆を実際に淹れて、味の違いを楽しんでいただきました。
2回目はコーヒーの抽出の方法による味の違いを楽しんでいただくセミナーとなっております。
バリスタから直接コーヒーの抽出方法について話を聞き、デモンストレーションを見るだけでなく、ご自身でも実際にコーヒーを淹れて抽出法による味の違いを確認していただければと思います。
さらにこだわりのコーヒー豆(ドリップパック)のお土産付き。
まだお席は若干ございますので、ぜひご参加ください。お待ちしております!
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