矢後和徳
ラーメン大好きわたくし矢後がおすすめするシュチュエーション別のラーメン店紹介。
第7回目のシチュエーションは上品で繊細なラーメンが食べたいとき。
コロナの影響で半年以上空いてしまいましたが久しぶりの再開です。
減量追い込み中で、重たい系を避けるべく今回のシチュエーションを選びました。
さて、このテーマで考えたのは素材に拘っていたりスープが秀逸なお店をリストアップしていました。
(その他の候補店は文末で紹介)
その中でも特に素材に拘っている『饗くろ㐂』を訪問です。
丁度6年前に訪れていますが、その翌年に全面リニューアル。
更に素材を変え日々進化しているとのこと。
もはや初訪問ですね(笑)
その「くろ㐂」ですが「くろ喜」とも表記されます。
この「㐂」、「喜」と同じ意味なのですが、知らないと読めません(汗)
お店は秋葉原駅と浅草橋駅の中間くらいにあります。
駅から5~6分といったところです。
ピーク時や特に土日は今でも行列ですが、本日月曜日の14時過ぎは待ちなし。密を避けて、と。
本来落ち着いた和食店ぽい内装なのですが、間仕切りで少し様相が変わって見えます。残念。
反面各席にアルコールスプレーが置かれ、コロナ対策はしっかりしています。
人気店ほど対策しっかりしている印象です。
高級店は箸やレンゲの出し方も考えられていてチェックするのも趣味。
レンゲ大きいタイプは好きです。
高級店といえば1杯1000円超えたりしますが、1000円超えの壁を超えた先駆けがくろ㐂です。
この店の成功をもって素材に拘り、ミシュランを獲るようなラーメン店が現れ始めました。
そういったお店に共通するのは店主がちゃんとお店に立っていること。
店主の黒木さんも厨房にいます。素晴らしい。
黒木さんは本も書いています。
くろ㐂は季節の限定も有名で、それに言及した本です。3850円。
おっと、本も高級だ^^;
その高級ラーメン。
オーダーしたのは
特製塩そは(全部のせ)1350円、
特製醤油そば(全部のせ)1550円です。
おぉう、グルメ情報サイトに記載されていた価格よりより更に上がっとる…
でもせっかくだからと特製にしたのですがこれが大正解。
因みに塩そばがデフォで1000円、醤油そばが1200円です。
他に油そばや和えそば、つけそばなど多数ありますが、デフォの塩そばより安いメニューはありません( ̄^ ̄)ゞ
先に熊谷室長の醤油そばを箸をつける前にいただきます。
うはっ!醤油がキレてます。
魚介メインでアサリがいます。
これは美味しい!
丼の縁に付いている茶色のものは、あえてスープで使用しているものとは異なる醤油をスプレー式に吹きかけてあるのです。
醤油ならではの香りを楽しんでくださいという趣旨でしょう。
麺は細麺と縮れ麺が選べるのですが、醤油は縮れ麺をチョイス。
あまりの旨さに麺リフトショット忘れたしばらく忘れていた熊谷室長^^;
これが加水率が凄くてツルツルを超えてフワッフワ。
トレンド捉えているな~と感じました。
具材は九条ねぎ、味玉、海老ワンタン、小松菜、肩ロースチャーシューにバラチャーシュー、材木メンマ。
隠れておでんのような大根、焦がし葱がとても良いアクセントとのことでした。
私が頼んだのはデフォの塩そば。
先に個人的には好きな醤油をいただいた後ですのでさてさてという感じだったのですが、スープを一口のみ、おぉ~
まろやか~でも、キレてるね~でもない、鶏も主張していないけれど塩も主張していない。
しかし薄いながらも分厚い味わいの層を感じるスープ。滋味深い。。
塩そばは細麺で頼んだのですが、私は忘れずに麺リフト(^^)
かなりブラウンな麺。
行ってみましょう。
な、ナジャコリャー(⊙口⊙;)ジーパンデカ風
この衝撃は、、、
もの凄い小麦の風味。蕎麦かと思うくらいの強い鼻に抜ける香り。
そして引き算されたスープの理由がこれで分かりました。
麺を食べさせるためのスープです。
そして具材が凄い!
細メンマが柔らかい!通常コリコリしてしているんですけどビックリする柔らかさ。
味付けも麺の邪魔をしないようにほとんどありません。
鶏の団子というよりはしんじょ。箸がめり込むほど程に柔らか。
これ和食の技法ですよね。凄い。
今度作りたい。
海老ワンタンの尾ひれが長い(笑)イカかと思うほど。
これもまたエビ少なめ味ほぼ素材だけで麺を邪魔をせず。
九条ねぎのてんこ盛りを崩しながら、鶏ももチャーシュー、低温調理の鶏むね肉に乗った刻み生姜で最後に味変してフィニッシュです。
紫色のスプラウトも可愛らしかった。
全く飽きることのない一杯でしたー!
あっ、全部飲んじゃった。やっちまった。。途中からもう夢中で^^;
いや~異次元のものを頂きました。
ラーメン食べた気がしなかった。(本気と書いてマジ)
ウンチクにも素材の拘りようが伺えます。
食べ終わった後にテーブルのウンチクを読んでいたら、丼は店主黒木さんの特注有田焼。
さらに醤油と塩で丼が違う!!
醤油の方が口が狭く香りを楽しめるように作られていました。
これは恐れ入りました。
いずれの丼も大きく食べ易いのが特徴です。
拘りがハンパない。
上品で繊細な一杯はいかが?ではなく、くろ㐂は一刻も早く行ってください(笑)
勝手に星評価! by YAGO
スープの濃さ:
麺の加水率:
具材バランス:
(参考)その他の上品で繊細な候補店
AFURI(阿夫利)@恵比寿・・・大山(通称・阿夫利山)の天然水を使った淡麗の代表格
金色不如帰@新宿・・・真鯛と蛤のスープにトリュフやポルチーニのソースで頂くミシュラン一つ星店。
楽観西麻布GOLD@六本木・・・バーのような雰囲気で頂く天然素材の和出汁にオリーブオイルが絶妙なフリーク御用達のお店。
かしわぎ@東中野・・・白濁豚骨スープを豚ミンチでクリアにする中華技法の掃油(さおたん)スープが秀逸。
ラーメン 巌哲@早稲田・・・関東では珍しい鮪節(しびぶし)を使った鮪塩(しびしお)が味わいふくよか。具材のマグロはフランベされてホロホロ。