植村明美
グッドクロスは福岡県の大牟田市にもコールセンターがありますが、その大牟田と博多を結ぶ電車、西鉄(西日本鉄道)でTHE RAIL KITCHEN CHIKUGO(ザ・レールキッチン チクゴ)というレストラン電車を運行していることを知りました。
地域を味わう旅列車THE RAIL KITCHEN CHIKUGOでは、「LOCAL to TRAIN~街を繋いできたレールは人をつなぐ時代へ~」をコンセプトに掲げ、沿線地域の魅力ある人・資源・体験を発掘し、列車を通じて発信することで、沿線地域の魅力向上・活性化に取り組んでいます。
THE RAIL KITCHEN CHIKUGOの運行は福岡の天神駅を午前中9:51に出発し太宰府駅まで行く間にカフェタイムを楽しむ「地域を味わうカフェ太宰府の旅」と、
福岡天神から大牟田に向かう電車で優雅なランチを取る「地域を味わうランチ筑後の旅」。
そして天神駅を18時過ぎに出発し、花畑まで行き、天神駅に戻ってくる間にディナーをいただく「地域を味わう季節限定コース」の3コース。
コース名 | 出発駅 | 途中停車駅 | 到着駅 | 料 金 |
---|---|---|---|---|
地域を味わうカフェ 太宰府の旅 |
福岡(天神)駅 金土日祝 09:51発 |
太宰府駅 金 曜 10:30着 土日祝 10:31着 |
3,300円(税込) | |
地域を味わうランチ 筑後の旅 |
福岡(天神)駅 金土日祝 11:51発 |
柳川駅(降車のみ) 金 曜 13:52着 土日祝 13:43着 |
大牟田駅 金 曜 14:22着 土日祝 14:14着 |
8,800円(税込) |
地域を味わう季節限定コース | 福岡(天神)駅 金曜 18:21発 土日祝 18:22発 |
花畑駅 金曜 19:16着 土日祝 19:26着 |
福岡(天神)駅 金曜 20:35着 土日祝 20:45着 |
11,000円(税込) |
こちらがTHE RAIL KITCHEN CHIKUGOの車内です。
座席はすべて指定席ということです(カフェの場合は一部相席となる場合もあるようです)。
モダンかつカジュアルながら、品のいい内装。
(写真提供:小野シェフ)
天井は八女の竹を使用していて、城島瓦や大川の家具、筑後川の絵など、内装も地元にちなんだもので沿線の人の暮らしや自然を感じられるものとなっているそうです。
この席から、都会から大自然へと移っていく車窓の眺めを楽しみつつ、美味しい料理をいただくなんて、本当に素敵ですね。
さて、そのお料理ですが、太宰府までの旅路で味わえるカフェメニューは、旬野菜のスープに窯焼きのフレンチトースト、そしてコーヒー又は紅茶。
地域を味わうランチ筑後の旅では、大牟田市の徳永農園で収穫されたバターナッツかぼちゃを使ったピザをはじめ、地元のものにこだわったお食事をいただきながら大牟田までの美味しいひとときを過ごします。
そして、やはり乗ってみたい、味わいたいのがディナーをいただく「地域をいただく季節限定コース」。
9月~11月まではジビエのコースとなっています。
どんなメニューか見てみましょう。
鹿のしぐれ煮のテリーヌ
猪のリエット シュー仕立て
いちじくのクリーミー白和え
アチャラ漬け
ジビエのハンバーグ ジャポネソース
(付け合わせ)焼きリゾット
(付け合わせ)キノコのソテー
福岡県内では野生の鳥獣による農作物の被害が大きく、駆除されることもあるのですが、食べられているのはそのうち1割にも満たない数ということで、美味しくいただくということにも大きな意味があると思います。
「地域をいただく季節限定コース」を監修したのは、福岡の小京都といわれる秋月の高級料亭旅館「清流庵」の小野料理長。
小野さんは、福岡で初のジビエ料理店のシェフを務めていたこともあり、ジビエに関してはプロに指導もするほどの方。
実はウエムラも、福岡を訪問した際、そのジビエ料理店にお邪魔したことがありますが、もう、本当に臭みやくせが全くなく、美味しく堪能したのでした。
今回のTHE RAIL KITCHEN CHIKUGOでは、ジビエを食べたことが無い方でも食べやすいように、ハンバーグやシュー生地に詰めたお料理に仕立てるなどの工夫がされています。
車内には窯も備え付けられていますので、ピザも楽しみですね。
THE RAIL KITCHEN CHIKUGOに乗って車窓の景色を見ながらジビエを堪能したい!
詳細、予約はTHE RAIL KITCHEN CHIKUGO公式サイトから
https://www.railkitchen.jp/#01