後藤 真理子
皆さま、明けましておめでとうございます。
さて、Windows7 をお使いの皆さま、Internet Explorer のアップデートは済んでいますか?
過去に、「ブラウザチェックは、どこまで対応すべきか? ついに答えが出ました!」にも簡単に書きましたが、2016年1月12日(米国時間)以降は、最新バージョンのIE以外は、マイクロソフトのサポートを受けられなくなります。早いもので、あと一週間後に迫っていますね!
現在使用しているIEのバージョンの確認は簡単です。Internet Explorerの画面右上にある[ツール]をクリックして表示されるメニュー項目から、一番下の[バージョン情報]をクリックするだけです。
とは言っても、マイクロソフトのサポートが切れるとどんな問題があるの?と疑問に思う方のために、古いIEを使い続けることの問題点を挙げたいと思います。
セキュリティのリスク
サポートの切れたIEには、セキュリティに関する更新パッチなどが提供されません。そのため、脆弱性を突いた悪意を持ったソフトウェアなどから狙われ放題。不正アクセスや情報漏えいなどの脅威につながります。特に企業のPCであれば、経済的な損失に加えて、信用までも奪ってしまう大問題です。
インターネットを利用する楽しみが減る
最近はWeb制作において、「プログレッシブエンハンスメント」という考え方が浸透しています。これは、「モダンブラウザなど環境が整ったユーザーに対してはよりリッチな表現を。古いレガシーブラウザ環境のユーザーには最低限の表現でコンテンツを提供する」という考え。
IE11やEdge ではグラデーションやドロップシャドウを利用した立体的なデザインが、古いIEで見ると装飾を省いた簡易的なデザインで表示されていたり、動的なコンテンツが静止画で描画されたり、ということが、実は多々あるのです。簡略化されたデザインでも問題なく閲覧や操作はできますが、どうせなら、よりリッチなデザインや機能を楽しみたいですよね!
Web制作者がこまる
これはWebサイトを閲覧する側ではなく、作り手側の問題になりますが、古いIEには問題がいっぱい! IE11やEdge では問題なく表示されるサイトも、古いIEではうまく表示されない… そのために個別に対応しなくては… これだからIEは… もごもご、ゴニョゴニョ…
ということで、私、最後のお願いに参りました! 古いIEをお使いの皆さまは、この機会にぜひ最新バージョンへのアップデートを! そうはいっても会社のPCだから、勝手にアップデートなんてできないよ… という企業ユーザーの皆さまも、ぜひ情シスご担当者様へご相談を!
最新のIEで気分もスッキリ。2016年が皆さまにとって素晴らしい一年になりますように!