内田絵梨
「冬は乾燥しがちです。火の取り扱いには充分にお気をつけください」
美人なお天気お姉さんのそんな呼びかけを、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
グッドクロスでも冬は加湿器がフル稼働! ある程度の湿度を保つために試行錯誤をしています。
さて、そんな社内の湿度は45%~60%をいったりきたり。
しかしながら、不思議なことに、夏の社内の湿度も数値としては大差ありません。
それなのにこの差は何でしょう?!
この、お肌の、パッサパサ加減は、何だというのでしょう?!
夏と冬の湿度の違いについて調べてみました。
同じ湿度でも水分量が違う?
うだるような暑さの夏の湿度50%と、凍えるような寒さの冬の湿度50%は空気中に含まれる水分量が異なります。
それはなぜか?
ずばり、気温が違うからです。
気温が高いと、空気中に蒸発できる水の量が増えます。
気温が低いと、空気中には少ししか水分が含めません。
そして、空気中に存在できる水分量がマックスのときに湿度100%とあらわすので、夏の気温30度の湿度50%と、冬の気温0度の湿度50%は空気中に含まれる水の量が違うのです。
なぜ冬の室内は乾燥するのか
また、寒い冬に外から帰ってくると、家の中が暖かいと共に部屋が乾燥していると感じることがあります。
これは、外の気温と室温とか異なるのに、空気中の水分量は同じであるためにおこることです。
例えば、外の気温が0度で湿度50%の場合、室温を暖めて22度にすると湿度は11%となります。
温度が上がって、空気中に含める水分量が上がった分、加湿器などで水を補給しないと「乾燥した!」と感じるようになるのですね。
湿度を上げた方がお得?
ちなみに、23.5度で湿度40%のときと、20度で湿度50%のときとはほぼ同じくらいの快適さといわれています。
冬の快適な室温のと湿度の目安は18度~22度で、湿度が45%~60%といわれているので、燃料費や電気代を考えると、室温を上げるより、湿度を上げた方がお得に快適さを手に入れられるといえるでしょう。
冬もこれからが大詰め。賢く乾燥と闘っていきたいものですね♪