熊谷真訓
学研の「大人の科学マガジン 小さな活版印刷機」。
紙成屋店長笹森がこちらの雑誌制作の際協力させていただきました。
この印刷機、自分で組み立てて、名刺などの印刷を家庭でも楽しむことができます。
初めてこの小さな活版印刷機を見たとき、絶対に欲しいと思うと同時に、なぜか「オリジナルカラーにしたい!」という衝動に駆られ… プラモデル作りから遠ざかって久しい私にとって、無謀なチャレンジが始まりました。
模型の塗装なんて小学生の時のガンプラ以来。ネットで仕入れた知識を頼りに、曖昧に作業を進めます。ときにやり直したり、面倒になって中断したり… 四苦八苦しながらも、なんとか無事、完成に漕ぎ着けることが出来ました!
そんなわけで、ここに工程を記録しておきます。
もし誰かの参考になれば…。
作業工程
塗装の手順は以下の通りです。
1.ペーパーがけ
塗装のノリを良くするために、全体にサンドペーパーを当てます。
2.パーツ洗浄
表面についたプラスチックの削りカスや油分を洗い落とします。
3.パテ埋め
大きな凹凸は、パテ埋めで補修して平坦にならしました。
4.サーフェイサー処理
小さなキズを埋めて平滑にするため、また、塗料の定着力を高めるために、サーフェイサーで下地作りをします。色と番手は、「グレー」の「1000」番を使用しました。
5.下地塗装
上塗りの発色を良くするため、下地に「シルバー」を塗装しておきます。
6.本塗装
今回は「赤」と「グレー」のツートンカラーでまとめたかったので、この2色を基調に塗り分けます。
○ 把手・・・クリアレッド
○ 土台・シャフトボード・活字台・・・ガンシップグレー
○ アームユニット・圧盤アーム・・・焼鉄色
○ ハンドル・インキ台・版盤・圧盤・・・クリアレッドを塗装後、メタリックレッド
7.トップコート塗装
トップコートを全体にまんべんなく吹き付けて表面を保護。つや消しの塗料を使って、質感を高めました。
8.クロス磨き
最後はクロスで拭き上げ、つるつるに。
そしてついに、完成
粗はあるものの、何とか形になりました。プラスチック特有の透け感や光の反射が抑えられ、重厚感が出たのではないかと思います。愛着もひとしおです。
しかし、完成までの作業時間は70時間を優に超えていると思います。
一つひとつが想像以上に手間と根気のいる作業で、途中何度も挫折しかけました(汗)
完成直後はもう二度とやるまいと心に誓いました。ところが、一週間が経ち半月過ぎて… もう一度挑戦したいという気持ちがむくむくと湧いてくるからあら不思議。
「何色にしよう…」気づけば次の塗装のことを考えている自分がいます。
ひょっとしたら、第二弾もあるかもしれません!?
皆さまも、興味があればぜひ、トライしてみてください。