田中 里奈
細やかな心配りが相手に伝わる年賀状を見なおそう
ハガキの年賀状、個人で出すものは年々減少傾向にある事は皆さんも感じているところだと思います。メールは勿論のこと、LINE、SNSメッセンジャー等で済ませてしまう方が多いのでしょう。調べてみると、20代の方々が特に年賀状ハガキ離れをしているようです。大学生や社会人になり親元を離れて暮らすようになったり、自分の意思決定がある程度自由になると、年賀状ハガキなんて余計書かないんじゃないでしょうか(笑)。年賀状を出すにもお金もかかりますしね。個人情報保護だのなんだのもありますし、若い方は奥ゆかしい性格の方が多いですから、住所を聞くのも悪い…それなら知っているメールやLINEで…ともなってしまうのでしょう。原因はいろいろ考えられます。
しかしですよ。ちょっと考えてみてください。
そんな年賀状ハガキですが、貰うと嬉しいですよね。
貴方を大事な存在だと思っているから、大切にしたい関係だからこそ年賀状を送ってくれているのだと思いませんか。
思い浮かべてみてください。
いつもは広告だらけのポスト。元旦(※1)に、ふと中を覗いたらあの人からの年賀状が。市販の柄の年賀状ハガキですが、近況報告は手書き(※2)で書かれています。最後の1文、
「私は元気です。そっちも元気?」
最近連絡取れてなかったけど、そうなのか。元気そうで良かった。今度食事でも誘ってみよう。こっちからの年賀状は出さなかったけれど、まずはメールでも良い。すぐ連絡(※3)しよう。来年は私からも年賀状ハガキを出す(※4)ようにしよう。
貴方が出した年賀状ハガキは、相手もきっと同じように嬉しく思うでしょう。
新年から嬉しい気持ちの輪が広がります。年賀状、見なおしてみませんか。
さぁ 大切なあの人に
あらたまの まごころ込めて 年賀状
次回は、年賀状マナーいろいろについてお伝えしたいと思います。
※1:元旦は「元日の朝」を表します。地平線から太陽が登るイメージの字形。年賀状には元日(1月1日の意味)と書いた方が無難。
※2:親しい人とはさらに親睦を深め、ご無沙汰している人には、現状・消息をお知らせし合うのが年賀状です。市販柄や印刷した年賀状ハガキにせよ、一言でも良いのでメッセージを手書きで添えるのがお心遣いというもの。交友範囲が広い場合は、名前だけでも自筆にすると、受け取る感じは違います。
※3:昔であれば、折返し自筆でお詫びとお礼を書き、日付は返事を出す日にしたものです。もしメールやメッセンジャー等オンラインでの連絡方法が分かれば、ハガキを出す前にすぐ連絡するのも現代では良いのかなと思います。頂いたものにお礼の連絡をする姿勢が大事です。
※4:折角頂いた年賀状です。「忙しい」「時間がない」「面倒くさい」等を理由にせず時間をかけて作り送ってくださったのです。特に目上の方には、翌年は自分から出すようにしたいものです。受け取る方の印象も良くなります。
▼早めに年賀状を準備するならネット注文が便利かも…少部数も大丈夫ですよ。