植村明美
「漢字書き方メモ帳」は、東京都の主催するTokyoTokyo「東京おみやげ」プロジェクトに参加し開発した、東京にまつわる四字熟語をなぞり書き練習できる、「学べる」ブロックメモ帳です。
東京にまつわる四文字の漢字の選定にも、なぞり書きする文字の濃さ(薄さ)や英語の説明の表記にもこだわりました。
HPには「ユニークな東京土産として是非ご利用ください」と書いてはみたものの、オリンピックも無観客となり、海外はもちろん、国内のお客様も無く、この時期東京に出張や遊びに来る人もいない・・・。
だけど、がんばって作りました。
このメモ帳は1枚毎に違う4文字の漢字を中心とした日本語が書かれていますが、ページ毎に書かれている文字が違います。
羽田空港、歌舞伎座、助六寿司 など、東京の観光名所であったり、食べ物だったり。
上部にはその読みがローマ字で、真ん中には書き方の練習ができる文字が、下には言葉の説明が英語で入っています。
文字選びも英語の翻訳もなかなか苦心しました。
また、100ページすべてが異なるデザインでメモ帳を作るということは、普通のメモ帳と違って、断裁・製本加工を考えた「デザイン面の面付」や、丁合(順番を一律にそろえる)工程があるため、試行錯誤を繰り返しました。
そしてなんとか完成し、TokyoTokyoのおみやげにも選出されたため、張り切って沢山印刷しちゃいました。
どうかお願いします。ぜひ何とか買ってみてはいただけないでしょうか!
と、皆さまにお願いしようと思っていたところ、なんと、東京おみやげ公式ポップアップストアである羽田空港の売り場から、「めちゃめちゃ売れているので追加の商品を早く送ってください!」という連絡が。
ということで、すっかり弱腰でしたが、急に強気になりまして自信をもってお勧めします。
東京おみやげ「漢字書き方メモ帳」。
なぞり書きして、漢字の練習をするもよし。
ぼんやりと眺めて、漢字のデザインを楽しむもよし。
もちろん、通常のメモ帳として使用するもよし。
外国の方であれば、これまで書いたことが無く、0からのスタートなので、もちろん、上手になることは確約できると思います。
日頃文字を書いていない、なんでもスマホで済ませている人なら、少しは上手になるわかりません。
ですが、今までいつも日本語を書いてきた人がこれでなぞり書きしても、そんなに急に美文字になれたりは・・・しない気がします。
ただ、なんだかイライラするときでも、文字をなぞっているだけで、ちょっとだけ心が落ちつくかもしれません。
一番いいのは時間が余って手持ち無沙汰のときです。
大人も子供も、知的に時間をつぶせます、たぶん。
要は使い方はお客様次第、使う人それぞれに楽しみ方を見つけていただければ幸いです。
そして、こんな使い方したら面白かったよーというご提案があれば、ぜひ私どもに教えていただけたら嬉しいです!