植村明美
皆様、そろそろ早いもので1月も終わります。
2月の立春をもって新年とするという古来の考えもあり、いよいよ新たなスタートを切る感じがします。
フィリピンで苦心のうえ完成したBP100という100%バナナの茎の繊維から作られたバナナペーパーに紙成屋が活版で印刷したカレンダー、ご好評に応え少しだけ増刷しました。
真っ新な状態ですとこのように耳がある、作った紙そのままの状態のものを使っていますので、この紙の持ち味である力強さや自然な風合いをとても感じていただけると思います。
大木に見えるバナナですが、実は樹木ではなく草になります。
そのため収穫後は切り倒して燃やすか廃棄の処分をするしかありません。
しかし繊維は豊富に含まれているので、これを何とか活用できないかとグッドクロス社長の原田が当初はたった一人で細々と自宅台所で作り始めました。
フィリピンの人々にその作り方を伝え、一緒に改良していきました。
紙をつくるときの繋ぎの役割はこれまたフィリピンの特産であるオクラを使っています。
オクラの粘度がいい仕事をするようです。
現在はミンダナオ島で繊維の取りだしをしていて、こちらがその現地メンバーです。
牛のカラバオも勿論大切な仲間です。
丸太に見えるのがバナナの茎です。
こんなに綺麗な繊維になります。
陽の光にあたると天使の髪のようです。
そうしてできあがった紙は日本に送られ、活版で印刷されて製品となります。
フレームに入れるとインテリアとしてもお部屋に溶け込むカレンダーです。
お祝いやプレゼントにもおすすめです。
お世話になったフィリピンの人々の雇用を生み出し恩返しをしたいという一心でスタートし、3年以上の月日をかけやっと完成したバナナペーパー
たった一人で自宅のキッチンからスタートしたバナナペーパー作りは沢山の仲間が増えました。
仲間たちのおかげで長い年月をかけ、とうとう完成することができました。
ですが、まだまだフィリピンの方への恩返しが全くできていません。
もっと多くの方にこの紙の魅力を伝えお手元に置いていただきたいと思います。
バナナペーパー製品でこんなものがあったらいいのに! というリクエストやご意見もぜひお寄せください。
お買物の詳細は紙成屋まで