内田絵梨
一般社団法人日本グラフィックサービス工業会(The Japan Graphic Services Industry Association)の略称であるジャグラ。
その作品展で、グッドクロスの「POD+活版印刷の名刺」に佳作をいただきました。
「POD+活版印刷の名刺」とは
「POD+活版印刷の名刺」と言われてもどういった名刺なのかピンとこないかもしれません。
PODとは「プリントオンデマンド」(Print on Demand: POD)の略で、一般的にオンデマンド印刷と呼ばれています。
プリントオンデマンドを直訳すると「要求に応じてすぐに印刷する」という意味です。
印刷は元々、紙に転写するための版を作って印刷をするのが主流でした。
オンデマンド印刷は、この「版を作る」という工程がない印刷を指します。
デジタルでデータを作ってすぐに印刷機で印刷できるので、要求に応じてすぐに印刷する「プリントオンデマンド」の名前が付けられているのです。
活版印刷は活字と呼ばれる版を用意して、判子のように印刷する方法です。
今回の「POD+活版印刷の名刺」はこの2つの印刷方法を活用した名刺です。
「POD+活版印刷の名刺」が生まれた経緯
POD+活版印刷の名刺は「活版印刷を施しながらなるべくコストを抑えて名刺を作りたい」というお客様のお声から生まれました。
活版印刷は味わい深い風合いを紙に彩ってくれる魅力的な印刷方法ですが、版を作り、色を増やすにはコストがかかります。
そこで先にオンデマンド印刷で色を印刷し、文字情報を活版印刷で刷り上げることで、活版印刷の良さを引き出しながらコストを抑えることに成功しました。
きっかけをくださったお客様
そんな「POD+活版印刷の名刺」誕生のきっかけをくださったお客様がBAR武蔵のバーテンダーである甲田岳彦様です。
甲田様は、ニューヨーク生まれのりんごを使ったクラフトジン「ネバーシンクスピリッツ」のブランドシニアアンバサダーにも就任されています。
今回のお名刺はネバーシンクスピリッツを象徴するりんごの鮮やかな赤をオンデマンド印刷で、温かみのある縁取りや文字を活版印刷で表現させていただきました。
手前味噌ではありますが、昔ながらの活版印刷にデジタル印刷を掛け合わせたこの度のお名刺は、昔ながらのジンの製造方法を基に、独自の原料や工程を取り入れて個性を引き出すクラフトジンのアンバサダー・甲田様にぴったりのご提案になったのではないかと思っております。
さいごに
グッドクロスではこれからもお客様に寄り添ったご提案と商品作りを行っていきます。
グッドクロスの運営するBUSINESS名刺印刷所と紙成屋はこちら。
オンデマンド印刷のご相談はBUSINESS名刺印刷所に。
活版印刷のご相談は紙成屋にお気軽にお問合せください。
BAR武蔵
住所:東京都中央区銀座8-10-7 東成ビルB1F
電話番号:03-5537-6634
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