TOP / 言葉 2018.08.24

書き入れ時はなぜ掻き入れどきではないのか

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かきいれどき 書き入れ時 掻き入れどき

かきいれどきは何故書き入れ時なのか

平日の定義の記事を書いているときに、また新たな疑問が浮かび上がりました。

それは、金曜日の夜はきいれどきなのにという部分を書いている時。

かきいれどきと入れると自動的に変換で書き入れ時となりました。これまでこの言葉を使った事が無かったのか、ちょっとした違和感を感じました。

あれ? かきいれどきって何で書き入れ 時 なんだろう。イメージとしてはお金を掻き入れる時

掻き入れ時じゃあないのかしら、と。

かきいれどき 書き入れ時 掻き入れどき

掻き入れ時ではありません

早速辞書を調べてみたところ、三省堂 大辞林では

1.商売が繁盛してもうけの非常に多い時。

2.「盆と暮れは商店街のーだ」となっています。

goo辞書では

1.(帳簿の書き入れに忙しい時の意から)商店などで売れ行きがよく、最も利益の上がる時。利益の多い時。「年末の書き入れ時

[補説]掻き入れ時」と書くのは誤り。

わざわざ補説があることから、やはり間違った使い方をする人が多数いるのだろうということがわかります。

そして、書き入れというのが商売に関することばであるというのが見てとれます。

 

かきいれどき 書き入れ時 掻き入れどき

帳簿に書き入れる時

語源由来辞典で確認したところ

書き入れ時は、商売で取引が忙しくなる時に、帳簿に数字を書き入れることが多いことから

帳簿に書き入れる時→書き入れる時→書き入れ時となったわけで、お金が沢山儲かって掻きこむ様子ではないらしいです。

浅ましいこと反省中

自分の勝手な思い込みで長らく間違った漢字を脳内で使っていましたが、思いこんでいた漢字がお金を掻きこむとはなんとも己の浅ましさを認識してしまいました。反省。

さいごに

書き入れ時を逃さない。あなた様に代わりその電話お取りします。1コール500円のプランあり

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