内田絵梨
先日、ドライブをして久々に「オーライ、オーライ」という言葉を耳にしました。
そこでふと「オーライ」はどのように書くのが正解なのか疑問に思いました。
漢字があるのか、平仮名がよいのか、片仮名が適切なのか。
駐車する際の声掛け「オーライ」の由来をご紹介します。
駐車のオーライ
駐車で運転手をサポートする際に「そのまま後退(もしくは前進)して良いですよ」という意味で「オーライ」という声掛けをすることがあります。
てっきり私は日本語の「往来(おうらい)」が由来だと思っていたのですが、実は「オーライ」は英語の「all right」が語源です。
all rightの意味は英和辞書にはこのように載っています。
all right
1. 万事OKで、大丈夫で、申し分ない、結構な、好都合な、差し支えない、構わない、問題[間違い・異常]ない、無事な、元気な
2. 承知した、了解した、確かに
3. 〔掛け声で〕いいぞ
英辞郎on the WEBより
しかしながら、国語辞典にはこのように説明されています。
オー‐ライ【all right】
[感]同意・承知の意を表す。よろしい。よし。承知した。
デジタル大辞泉より
そのため日本で使われる駐車の「オーライ」は、英語話者にとっては違和感のある言葉なんだとか。
語源である英語の「all right」から少しずつ意味が変化していき、日本語の「オーライ」が形作られているようです。
その他のオーライ
発車オーライ
オーライを使う言葉に「発車オーライ」があります。
このオーライは「発車の準備はすべて完了したので、発車してください」という意味で使われています。
車を止めるときとは逆に、発車をする際の声掛けで使われるのは興味深いですね。
車掌さんが「よし!」と指差し確認をして、キリリと発声する姿が目に浮かびます。
結果オーライ
「結果オーライ」も日常的に使われる言葉です。
「結果オーライ」は、物事が紆余曲折を経て、最終的には問題の無い結果に終わることを意味します。
終わりよければすべてよし、ですね。
発車(はっしゃ)オーライも結果(けっか)オーライも、前に付く言葉の語感が似ているので日本語的に口馴染みが良いのかもしれません。
発車オーライはともかく、結果オーライという言葉があることからも語源は「往来」ではなく「all right」であることがわかりますね。
以上、オーライの由来でした。
おまけ
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参考:車検のコバック(「オーライ!オーライ!」声掛けの語源) / 新車・自動車ニュースのWEBマガジン CarMe[カーミー](「オーライ!」ってどういう意味なの?)