あれもこれも!? 花札から生まれた言葉
言葉
2019.01.11
なんとなく使っている敬語。
改めて考えてみると、新しい発見があるかもしれません。
今回は「存じる」と「存じ上げる」の使い分けについてお話しします。
「存じる」とはすなわち「存ず」。
皆様もご存知のとおり「思う」「考える」の謙譲語、または「知る」「承知する」の謙譲語です。
そしてこれに謙譲の意味をさらに強める「上げる」がついた言葉が「存じ上げる」。
「存じる」より「存じ上げる」の方が敬意の度合いが強いのです。
では何故私達は「存じる」と「存じ上げる」の両方を使っているのでしょうか?
「存じる」だけで敬意が伝わるのであれば「上げる」は付けなくてよいし、「存じ上げる」で相手へより強い敬意が払えるのであれば「存じる」という言葉がなくなってしまってもよいはずです。
実は、そこには明確な使い分けがあります。
「存じる」はものへ、「存じ上げる」は人へ使う謙譲語だからです。
「商品の価格変更の件、存じております。」
「恐悦至極に存じる次第でございます」
「お名前は兼ねてより存じ上げております。」
「お元気のことと存じ上げております。」
ものよりも人へ敬意を払うと覚えておきましょう!
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この記事のようにより正確な言葉の使い方を意識し、日々受電・架電を行っています。
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