田中 里奈
ビール特集第三弾! 第二弾でご紹介したデリリウムカフェレゼルブから、ドイツビールの欧風居酒屋アイヒェンプラッツさんへ移動しました。こちらのお店もビールマニアの日本ハイコム株式会社の平谷さんがオススメのお店です。
? アルコール度数の決まり方
田中「前回飲んだ時、ビールによってアルコール度数がいろいろでした。ビールのアルコール度数ってどう決まるのでしょうか?」
平谷「少し難しい話になります。折角なので僕のビールの先生でもあるアイヒェンプラッツのミカさんに詳しく説明していただきましょう!」
ミカ「ビールのアルコール度数は作り方で決まります。ビールは麦芽が糖化して糖度が上がる際にアルコールが発生します。麦汁の量が多く、糖分が多いとアルコール度数が高くなります。」
? ビールの消費量
田中「国別の一人あたりビール消費量をウッチーが調べたんですが、最も多いのはチェコなんですね! 2位がセーシェル、3位がオーストリアでした(「キリンビール大学」レポート 2014年 世界主要国のビール消費量より)」
平谷「シェアの広いビールの種類は、ピルスナーやラガータイプが多いですね。でもぶっちゃけて言いますと、シェアが広いから美味しいとは限りません。でもクラフトビールはそれぞれの醸造所が熱意をこめて作っているので美味しいビールが多いと思います」
ミカ「ドイツは少量生産の地ビールが多いですが、その中でも日本の大手ラガービールのように大量生産されているものもあるんですよ」
田中「えーー! そうなんですね!」
ミカ「はい。ヴァルシュタイナーやベックスがそれにあたります。それが良い悪いということでは無いです。両方とも美味しいビールです。ちなみにドイツでは生が基本です。瓶ビールを飲む時のために皆さんマイ栓抜きを常備しています」
? アイヒェンプラッツさんでいただいたドイツビールとお料理
? 幻のビール登場
そんなこんなビールについてアレコレ話していたところ、10年もつ貴重なビールがあるとのこと。お値段はなんと5,000円越え。でもここまできたら飲むっきゃない。
アイスボックは凍らせた層を剥がして水分を取り除き、麦汁の濃い部分だけを残して作られるので、このような濃厚な色合いと風味になります。なのでアルコール度数も高めになるんですね。
平谷「ぐわんぐわんくる!」「これはすごい!」
ビールマニア平谷さんもご満悦のお味です!!
ショルシュブリュー社ではアルコール度数が57.5%という世界一アルコール度数が高いビールも作っているようです。飲んでみたいですが、年間30数本しか製造されていないとか。お目にかかる機会は少なさそうですね。。。
? その他ドイツビールマメ知識
それにしてもミカさんの知識量が半端ないです。泉のように湧き出ます。そしてどの話も面白い!
ミカ「ドイツでも地域によって飲み方が違うんですよ~」
田中「そうなんですか! どのように違うんですか?」
ミカ「ミュンヘンではちびちび飲むとゆっくり飲みます。ケルンでは一杯100円という値段もありスカスカっと水のように飲むんです!」
田中「かなり違いますね(驚)」
? 「ビールには夢がある」
さすが平谷さん、良いお店ばかりご存知でした。わたしの「ビール記事書きたい」というふとした思いつきから、こんなにお付き合いいただき感謝感謝でございます。
田中「ビールがこんなに奥深いとは正直思っていませんでした」
ミカ「ドイツだけでもトラディショナルビールが6,000種あり、クラフトビールをいれるとさらにありますしね」
平谷「ビールは種類が本当に豊富で世界中のビールが飲むことができて、値段的にも手が出しやすいので誰でも楽しむことができます。ただ、酔いたいだけで飲むのはつまらない。楽しく飲みたい。だから僕はビールを飲みます」
楽しく飲むことが、お酒とお料理を1番美味しくしますね! まだまだ始まったばかりのビール道。私も歩んでみたいと思います。
最後までお読みくださりありがとうございました!